高齢化社会が進み、認知症による行方不明者が増えていることから豊川市は19日、同市豊川町の「サーラプラザ豊川」で、行方不明高齢者捜索模擬訓練を開いた。55人の地域住民が参加し、家族が行方不明になった場合の警察への届け出や、行方不明者を発見したときの対応を学んだ。
市に「高齢者地域見守りネットワーク」が立ち上がった2012年頃から毎年開いている。今回は豊小学校区などを対象に行った。
講師は介護高齢課の職員や豊川署員らが務めた。最初は座学と寸劇で、家族が行方不明になった場合の対応策を学んだ。担当者は「警察に連絡すると、名前、身長、体格、服装、行方不明になった状況などを聞かれます。顔写真が必要になる場合もあります」と伝えた。
また行方不明者と出会った時の対応は、職員らが高齢者役を務め、住民が声掛けの方法を体験。「驚かせない」「急がせない」「自尊心を傷つけない」を意識して声を掛けた。
参加した男性は「実際に認知症の方としっかりとコミュニケーションを取れるのかが不安。名前を聞き出すのは難しいと思うので、服や持ち物に記名してもらえると助かる」などと話した。
市は今年4月から今月19日までに11件の行方不明情報をメールなどで公開した。氷山の一角という。
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1973年生まれ、豊川市出身。建設業界に勤務後、96年に入社。2022年から豊川市を担当している。趣味は美術館巡り。ポッドキャストでラジオを聞くのも好きで、さまざまな番組を楽しんでいる。
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