新城市指定史跡古宮城跡で環境保全活動

2024/10/20 06:00(公開)
倒れた木を片付ける参加者=新城市の「古宮城跡」で

 三河古宮城址(じょうし)保存会は19日、新城市作手清岳の指定史跡「古宮城跡」の環境保全活動に取り組んだ。

 城は1572年、武田信玄が築いた。重臣の馬場信房が設計したとされる。地元の領主、奥平氏を監視するためだった。丘陵の上に横堀と竪堀(たてぼり)がある。複雑に組み合わせた縄張りは東西250㍍、南北200㍍に及び、小規模ながら巧妙な構造。戦国時代の遺構がほぼ完全な形で現存し、国内でも希少な城郭と評価される。2017年に「続日本100名城」に選ばれ、18年9月27日に市史跡に指定された。

 この日は午後1時半から21人が活動した。倒れた木を除去したり、草を刈り取ったりした。新潟県上越市の永野栄樹さん(54)は「上杉氏を研究しているが敵方の武田も調べてほぼ毎年参加している。きれいに残る遺構を大切にしたい」と述べた。

 代表の原田純一さんは「県内だけでなく新潟県や埼玉県からも協力してくれてうれしい」と語った。

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安藤聡

浜松市出身。大学卒業後、母親の実家があった豊橋市に住む。スポーツを皮切りに、蒲郡市政担当15年を経て現在新城市と北設楽郡を担当する。映画ロケの炊き出しからご当地グルメとなった「ガマゴリうどん」など、まちぐるみで取り組む姿を取材するのが好き。

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