林業語る新城キッコリーズの田實代表

2022/08/06 00:00(公開)
講演する田實さん=ホテルアークリッシュ豊橋で
講演する田實さん=ホテルアークリッシュ豊橋で
豊橋の東三河午さん交流会で講演

 新城市を拠点に活動する林業の合同会社「新城キッコリーズ」代表の田實健一さん(46)が5日、豊橋市の「ホテルアークリッシュ豊橋」であった「東三河午さん交流会」で講演した。
 名古屋市出身。Iターンで新城市に移住し、林業の会社を起業した。伐採して丸太を市場に出している。自宅近くでは「井代の森」を整備し、小中学校向けの教育活動に取り組む。
 現在注力しているのはカミキリムシの害虫被害にあった「枝虫材」の有効利用だ。「断面を見ると黒い跡があり、見栄えが悪い。90%以上が枝虫材だが木材として活用できる」と説明した。
 当初は湯谷温泉のまきボイラー用だったが製材会社が買い取るようになり、豊橋市駅前大通2の「エムキャンパス」の屋上菜園の木製プランター、1階カフェの内装材としても活用されたことを紹介した。
 出席者から木材価格高騰の「ウッドショック」の影響について質問が出た。「まき用の木材が3倍以上で売れた」と振り返った。だが「農業とは違い、木は一度切ってしまえば成長するまで何年も待たなければならない。1本の木の付加価値をあげて販売し、持続可能な森林づくりを考えたい」と述べた。
【安藤聡】
枝虫材
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