福井で鳳来寺田楽披露

2022/08/14 00:00(公開)
惣田楽を演じる保存会員=福井県池田町で(提供)
 新城市の門谷地区の住民らが、福井県池田町の須波阿須疑(すわあずき)神社で11日にあった「葉月薪能(たきぎのう)」鳳来寺田楽の舞を演じた。国指定重要無形民俗文化財。
 池田町の「水海の田楽能舞」も同じ国の重要無形民俗文化財。民俗芸能交流を図ろうと鳳来寺田楽保存会に出演を依頼。しかし、新型コロナウイルス禍で2年延期となっていた。
 鳳来寺山の開祖、利修(りしゅう)仙人を3匹の鬼が守っていた。仙人が死ぬ際、守護神となるよう鬼の首を切って本堂の下に埋めた。その供養のため、毎年正月3日と14日、田楽でその霊を慰めたのが鳳来寺田楽の由来とされる。農民生活と僧の修行、安全祈願が結びつき、室町時代に現在のような形態になったという。28演目ある。現在は毎年1月3日に本堂前の田楽堂で演じる。
 11日は保存会の小笠原則彦会長はじめ小学5年の男児から70代の会員ら16人と藤本高仝住職がバスで現地入りし、子どもが舞う「神天子の舞」、笛や太鼓ら大勢で舞う「惣田楽」など8演目を披露した。「ぼこ遊び」では観客と触れ合って子宝を祈願した。
 1993年以来の上演だった。小笠原会長は「世代が代わって披露したいという気持ちが強まった。観客も喜んでくれて、うれしかった」と感想を語った。
【安藤聡】
舞台であった「ぼこ遊び」
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