「三遠」の未来語るフェニックス・牛尾社長

豊橋・東三河午さん交流会で講演

　プロバスケットボールＢリーグ「三遠ネオフェニックス」の牛尾信介社長は２日、豊橋市の「ホテルアークリッシュ豊橋」であった「東三河午さん交流会」で講演した。フェニックスの経営を通じ、地域でスポーツが果たす役割や世界と連携する「三遠」について将来像を語った。
　講演では勝てるチームとなる三本柱「強化」「地域」「共育」を欠かせない軸に挙げた。三つを同時に取り組んで、企業理念「１００年先の笑顔のために」の実現を目指すとした。
　「強化」では勝利へのこだわりを掲げ、選手補強に偏らず、古巣の千葉ジェッツを強豪に導いた大野篤史ヘッドコーチ（ＨＣ）らを迎えた。提携を結んだ米ハーバード大学の知見をデータ分析に生かす「スポーツアナリティクス」で、勝てるチームづくりが進む現状を紹介した。
　「地域」ではホームタウンの「１００年先」を担う子どもへの支持拡大を図ることで、集客の安定化にもつながると展望を示した、
　「共育」では大野ＨＣに学びたい指導者、トレーナーや通訳らのスタッフも学べる専門学校の構想にも触れた。牛尾社長は「地域性を生かした農業や医療との共創で学べる領域も広がる。さらにＮＢＡやアジア太平洋地域の国々との連携も広げたい」とし、世界への発信と世界から三遠に呼び込む将来像も語った。
【加藤広宣】