飯田線の牛久保駅舎リニューアルへ

2022/09/17 00:00(公開)
駅舎の建て替えが決まった牛久保駅=豊川市牛久保町で
浮上したトイレ問題

 JR飯田線の牛久保駅(豊川市牛久保町)の駅舎が建て替えられることになった。新駅舎の完成後、現在の木造駅舎を解体する。地域住民からは建て替えにより無くなったトイレの設置を望む声が出ている。
 市や地元の牛久保連区会によると、新しい駅舎は小ぶりで、隣の小坂井駅のような雰囲気という。券売機はあるが、無人になるとみられる。現在の駅舎と線路の間にあるホーム上に新駅舎を造る。完成後、来春ごろに現在の駅舎を取り壊すという。
 牛久保をはじめ、下長山、中条、下郷の駅周辺の4連区は、市に対して要望書を出し、トイレの設置などを望む。市によると、JR東海はトイレの設置予定はなく「全車両にトイレがあるので、車内の設備を利用してほしい」とする。JRは「路線の維持」を最優先に整備を進めている。
 もし設置するなら、市が公衆トイレとして駅前に整備する方法があるが、現在のところ建設は未定。牛久保連区会の黒谷卓弘会長は「駅にトイレは必要。ぜひ整備してほしい。駅員がいなくなるので、障害者への対応も考えてほしい」と話す。
 牛久保駅は1897年、私鉄の豊川鉄道の駅として開業した。1943年に豊川海軍工廠(こうしょう)の工員の利用が増え、現在の駅舎になった。1日の平均利用者は、新型コロナウイルス禍前の2019年は868人だったが、2020年は654人まで減っている。
【竹下貴信】
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