県と豊川市が総合防災訓練

2022/12/18 00:00(公開)
倒壊家屋に取り残された人を救助する訓練=陸上自衛隊豊川駐屯地訓練場で
倒壊家屋に取り残された人を救助する訓練=陸上自衛隊豊川駐屯地訓練場で
 県と豊川市は17日、同市金屋西町の陸上自衛隊豊川駐屯地訓練場と市立金屋小学校、中学校で総合防災訓練を開いた。77機関の計約2000人が参加し、大規模災害発生時に備えた。
 県が自治体と合同で開催する。通常は防災の日(9月1日)に合わせて開くが、大雨でこの日に延期されていた。豊川市での開催は1987年以来、35年ぶり。
 南海トラフ地震が発生し、家屋の倒壊、火災の発生、道路の損壊が起き、水道やガスなどのライフラインに甚大な被害が出ているとの想定。ドローンで上空から被害状況を確認し、現場合同指揮本部の設置と運営、医療救助所の開設と運営などに取り組んだ。また倒壊家屋に生き埋めになった人の救助や給水活動、消火器を使った初期消火など、実践的な内容を盛り込んだ。
 ドローンは、ズーム機能や赤外線モードを使って現場の様子を撮影。モニターでどのように映っているのか確認した。倒壊家屋からの救助では、器具を使って屋根の一部に穴を空け、取り残された人を助けた。
 金屋中学校では避難所の開設訓練があり、感染対策をしながらの運用方法を確認した。炊き出しもあった。
 訓練には県、警察、豊川市、自衛隊、ガス会社や建設会社などが参加した。本番での連携も確かめた。
【竹下貴信】
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