豊橋市の情報通信機器販売「快適デジタル」は、国産部品にこだわった組み立て式の腕時計ブランド「JUNZEN(じゅんぜん)」を立ち上げた。第1弾「AKATSUKI(あかつき)」を29日まで、購入応援サイト「Makuake(マクアケ)」=QRコード=で限定100個を先行販売中。
「AKATSUKI」は、部品の細部まで日本製にこだわった。時計本体のムーブメントとバンド、精密ドライバーやピンセットなど組み立てキットを含め8万9000円(先行価格)。
米国で愛好者らに組み立て時計がブームとなっている点に着目した。国内では説明書などが英語表記のため、日本の愛好者のニーズに応えようと新ブランドの立ち上げを発案した。
ムーブメントを国内で組み立てれば部品は海外製でも「日本製」をうたえるが、新ブランドは細部の部品まで国産にこだわった。裏ぶたなどのゴムを除く98%を国産部品で賄った。
さらに、優れた加工技術を持つ製造業者とも協業を求めた。文字盤ケースの削りやガラスの磨きなどは高度な加工技術が求められる。
酒井博紀社長(27)によると、腕時計の部品の多くは中国や香港などで作られるが、仕上がりの美しさは日本製の方が各段に高いという。
組み立てキットを収めるカバーも豊川市の柔道着メーカーが製造。「町工場の技術が部品やキットに宿っている。優れた技術を生かすきっかけにしたい」と話す。
マクアケでは29日まで購入応援者を募る。24日現在で280万円に達したが、目標額の350万円を割り込めば支援金はゼロになる。酒井社長は「腕時計のマイクロブランドを国内にも根付かせ、愛好者のニーズを満たしたい」と協力を呼び掛ける。
【加藤広宣】