アカウミガメの生態学ぶ自然観察会

2023/07/31 15:00(公開)
アカウミガメの産卵巣を見学する参加者ら=小島町の表浜海岸で
 アカウミガメの上陸地で知られる豊橋市小島町の表浜海岸で29日、アカウミガメの生態や産卵なを学ぶ市の自然観察会があった。市内の小中学生ら約30人が、絶滅危惧種の生態や保護の必要性などを学んだ。海岸に設けた「ふ化場」では、特別に今年産まれた卵に触れられる体験もあった。
 アカウミガメは絶滅危惧種に指定され、5~10月が産卵期にあたる。市は産卵期の夏休みに啓発のための観察会を催している。市のアカウミガメ実態調査員が、表浜海岸での生態や産卵について解説した。
 小島町の海岸には周辺から、ふ化が危うい産卵巣を守るため、金網で囲ったふ化場へ一時避難させている。この日は東細谷町の海岸で6月20日に見つかった産卵巣の卵を手に取った。
 直径約3㌢の卵は卓球ボールのようだが重みがある。市立栄小学校の松崎那南さん(9)は「持ったときは緊張した。アカウミガメが絶滅しそうと知って驚いた。どうしたら守れるか考えたい」と述べた。
 市のアカウミガメ実態調査員は12人おり、市内の13・5㌔を分担している。小島町を担当する兵田千秋さん(76)は「原因は不明だが産卵数は減りつつある。砂浜への立ち入りや散乱するごみなどは改善できる。アカウミガメが産卵しやすい環境を整えてやりたい」と語った。
【加藤広宣】
卓球ボールほどのアカウミガメの卵
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