豊橋市民文化会館で「全国郷土玩具展 押絵工芸展」

2023/08/24 00:00(公開)
えとを題材にした郷土玩具展=いずれも豊橋市民文化会館で
 4年ぶりとなる「全国郷土玩具展 押絵工芸展」が、豊橋市民文化会館で開かれている。豊橋文化振興財団、豊橋竹とんぼ会、作楽工房の共催。全国各地の郷土玩具や会員手作りの面に加え、初めて地元押し絵作家の尾藤孝代さんが主宰する作楽工房が賛助出品した。27日まで。
 豊橋竹とんぼ会は1956年設立。郷土玩具の研究や収集、普及に努め、日本文化の良さを周知するため隔年で展示会を開く。近年は豊橋張り子面の技術継承や面製作にも打ち込む。
 今回は「郷土玩具十二支」と題し、「藁馬」や浜松張り子「柿乗り猿」など、えとにちなんだ郷土玩具を中心に、他の動物の玩具、大小のこけし、会員の作った豊橋張り子の鬼面や鍾馗(しょうき)面、立ち姿の美しい土人形など約400点を展示した。大半が今泉利雄会長の私物で、一角には持ち帰り自由の玩具コーナーも設けた。
 押し絵は尾藤さんが指導する県立豊丘高校の生徒有志、豊川、蒲郡の教室生が計91点を出品。こちらも十二支が題材の羽子板や帯紐を使ったつるし飾り、花鳥風月や各地の郷土玩具をきれいな布で表現した色紙など展示。欄間用の板に吉田城の獅子頭、菟足神社の風車、砥鹿神社の土鈴といった地元にちなんだ玩具やえとの押し絵を貼った作品も。尾藤さんも「助六」などの作品を披露した。
【田中博子】
多彩な押し絵作品も
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