取り壊し前の新城武道場で柔道大会

2024/11/05 06:00(公開)
カードを掲げて記念撮影した生徒ら=新城武道場で

 老朽化に伴い廃止される新城市西入船の「新城武道場」で4日、最後の利用となる「第56回柔道大会」(市柔道会主催)が開かれた。小中学生と高校生ら32人が出場した。

 1975年に新城警察署から新城市へ譲渡された。鉄骨平屋建て延べ198平方㍍。老朽化し耐震化されていないため、市は公共施設個別計画で廃止対象とし、今年度中に除却する。市議会9月定例会で5日に廃止することが決まった。代替施設は八名中学校武道場となる。

 この日は男女と学年ごとに分かれて対戦した。背負投げなどで一本勝ちする試合もあった。

 柔道会は武道場で教室と大会を続けてきた。閉会式で井原昭会長(86)は、長年の柔道の拠点だったことを紹介。初段を取得したり、県大会で上位入賞したりする中学生がいることを報告した。「八名中学校で会場は遠くなりますが、練習を続けてほしい」と生徒に呼び掛けた。

 最後には参加者全員で「さようなら新城武道場。48年間ありがとう」と一文字ずつ書いたカードを持って記念撮影した。

 3日にあった県中学生体重別柔道大会男子60㌔級で3位入賞した半田一真さん(千郷中2)は「練習場所が変わっても柔道を続けます」と語った。

試合に見入る来場者
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安藤聡

浜松市出身。大学卒業後、母親の実家があった豊橋市に住む。スポーツを皮切りに、蒲郡市政担当15年を経て現在新城市と北設楽郡を担当する。映画ロケの炊き出しからご当地グルメとなった「ガマゴリうどん」など、まちぐるみで取り組む姿を取材するのが好き。

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