豊橋市出身の俳優で作家の松井玲奈さん(34)が1日、「スペシャルライブラリアン(特別司書)」を務める「豊橋市まちなか図書館」のトークイベントに出演した。会場には事前抽選で選ばれた約50人のファンが集まった。
松井さんは2021年の開館時に特別司書となり、選書や館内アナウンスを担当する。初の来館イベントについて「やっと夢がかなった」と笑顔をみせた。幼少期から母の影響で週に一度は地元の書店に通った。「本だけは欲しいものを何でも買ってもらえた。宝探しの場所だった」と振り返り、「ハリー・ポッター」シリーズに夢中になったという。
執筆活動のきっかけは「当時のマネージャーさんからの提案で、自分の可能性を自分で狭めずに挑戦してみようと始めた」。以前からブログなどでエッセーを書いていたが、小説は初体験。「エッセーは水をしっかりとあげてどんな話に育てるか考えるが、小説は種を探すところからスタート」と語り、日常の風景や人との会話が物語の種になっていると明かした。
2018年に文芸誌「小説すばる」に短編を発表しデビュー。今年4月、小説「カット・イン/カット・アウト」(集英社)を発表した。長らく小劇団で活動してきた中年の舞台女優「坂田まち子(マル子)」と、元天才子役でアイドルの「中野もも」の交錯する人間模様を描いた。「舞台でご一緒した俳優さんがモデル。生で見た人にしか分からない役者さんの魅力を物語で伝えたかった」と語った。
目標について「昔から絵本が好きで、いつか児童文学を書きたい」と目を輝かせていた。
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1998年浜松市生まれ。昔からの夢だった新聞記者の夢を叶えるために、2023年に入社した。同年からスポーツと警察を担当。最近は高校野球で泥だらけの球児を追いかけている。雨森たきびさん(作家)や佐野妙さん(漫画家)らを取り上げた「東三河のサブカルチャー」の連載を企画した。読者の皆さんがあっと驚くような記事を書けるように日々奮闘している。趣味はプロ野球観戦で大の中日ファン。
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