三河地方に古くから伝わる楽器「チャラボコ太鼓」の普及に取り組む「蒲郡市チャラボコ太鼓保存連合会」は、同市神明町の蒲郡生きがいセンターで23日に演奏会を開く。連合会の西川和宏会長と事務局の岩瀬丈真さんは、「市内の各保存会の曲が同時に聞けるのはこの日しかない。ぜひ来場を」とPRした。
チャラボコ太鼓は、真ちゅう製の胴でできた太鼓に、細く削った竹のばちを使って音を鳴らすと「チャラボコ」と聞こえることから名付けられたとされる。発祥は諸説あるが、蒲郡などの海沿いの地域で広まったとされ、地域によっては笛と一緒に奏でることがある。
蒲郡では、かつて24の保存会が存在していたが、高齢化や担い手不足により減少傾向にある。こうした中、郷土芸能の太鼓を通じて人の輪を広げ、次の世代へつなぐことで活力のあるまちを目指そうと、昨年8月に市内11の保存会によって連合会が設立された。
「イベント参加」「出前授業」「演奏会」を活動の三本柱とし、これまで蒲郡まつりなどのイベント参加や体験会の開催、市内の小中学校での歴史紹介など、普及活動に積極的に取り組んできた。今回の演奏会は、多くの人に、蒲郡の各地区の祭りや伝統楽器の魅力に触れてもらう目的で、初めて企画された。
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愛知県蒲郡市生まれ。2020年、地元蒲郡が好きで東愛知新聞社に入社。同年から蒲郡担当、市政や地域行事、文化など全般を取材。ドローンを使って東三河の名所を空撮したルポ「大二朗記者の空からの訪問」を不定期連載。これまで、三河大島や三河国分尼寺跡、日出の石門などを空撮してきた。ドローン技術向上のため、国家資格「一等無人航空機操縦士」を24年に取得。読者の皆さんが楽しんでもらえる記事と記憶に残る写真を掲載できるよう、日々、頑張っていきます。
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