吉田城と徳川を考察

2023/09/20 00:00(公開)
東洋大学の柴裕之非常勤講師
23日に豊橋でシンポ

 豊橋市文化財センターは23日午後1時から、市公会堂で「徳川の城・吉田城」と題したシンポジウムを開く。徳川支配下となった酒井忠次の時代に焦点を当て、日本を代表する研究者らが遺構や関連史実などを基に当時の吉田城の構造について考察する。
 吉田城と徳川とのかかわりは、松平家康の東三河平定に伴い重臣の忠次が入城した1565年に始まる。忠次は徳川家の勢力拡大期に20年以上にわたり城主を務めた。当時は石垣や瓦葺きの建物がない土づくりで、現存する遺構は数少ない。
 シンポジウムには吉田城跡発掘にも関わりが深い日本城郭協会理事の加藤理文さん、愛知大学の山田邦明教授のほか、大河ドラマ「どうする家康」の時代考証にも携わる東洋大学の柴裕之非常勤講師らが参加。遺構などを基に当時の城の構造を推定し、忠次の業績や人物像にも触れる。
 無料、申し込み不要で定員600人。問い合わせは文化財センター(0532・56・6060)へ。

豪雨で荒れた堀の清掃の参加者募集(10月7日)

 市内のボランティアグループ「吉田城の堀さげ隊」は10月7日午前10時から、吉田城本丸跡広場東の堀で開く「吉田城跡お掃除プロジェクト」の参加者を募っている。
 広場から三の丸会館に通じる土橋付近から、豊川(とよがわ)左岸付近までの堀を清掃する。6月の豪雨で堀には枯れ葉や倒木がたまった。
 活動は市の「市民協働推進補助事業」に採択された。増野雅子代表は「堀をきれいにして歴史的景観の価値を高めたい」と参加を呼び掛ける。詳細は「堀さげ隊」インスタグラム(yoshidajonohorisagetai)へ。
【加藤広宣】
倒木や枯れ葉などが積もった吉田城本丸跡広場東側の堀
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