豊橋「さくらピア」で在宅避難の食育防災

2023/10/01 00:00(公開)
ローリングストックについて説明する本田さん=いずれもさくらピアで
 障害当事者や家族、ボランティア、地域住民らが防災について学ぶ「さくらピア避難所体験2023」が9月30日、豊橋市障害者福祉会館「さくらピア」で開かれた。
 指定管理者の「豊橋障害者(児)団体連合協議会(豊障連)」による事業。「福祉避難所」でもある会館で障害者や家族、行政・福祉関係者、近隣住民らが避難生活などを検証する。障害当事者主体の継続的な防災啓発事業は国内で高く評価されている。
 毎年テーマが異なり、今回は「在宅避難」を念頭に「食育防災を考えよう」と題し家庭での備蓄食料について考えた。
 講師はさくらピア事務長で防災食育アドバイザーの本田栄子さん。「非常食は『特別な食事』の意味ではない」とし、普段と違うものを食べると食べづらかったり満足できなかったりすることから「食べ慣れたものを備えて」と説いた。
 好きなもの、長期保存できるもの、自然解凍で食べる冷凍食品などを備え、月1回消費しては買い足す「ローリングストック」を提唱。お勧めの飲み物や菓子などを紹介したほか、講義後は実食の時間も設けた。
 初めて参加した市内の60代女性は「これまでは10年もつような保存食をストックしていたが、同じものばかり食べ続けるのは嫌だと思い賞味期限の残るうちに周囲に配ってしまった。今回聞いたことを参考に改めてそろえたい」と話した。
 この日は避難訓練もあり、参加者を含む全館利用者が施設前の公園に移動し、初期消火訓練に取り組んだ。
【田中博子】
備蓄向きの食品を試食する参加者=同
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