豊橋商業高校経理科３年の花井亜紀奈さん（18）が７月、難関の日商簿記検定１級に合格した。同校では２年ぶりの快挙だ。
　簿記検定１級は「商業簿記」「会計学」「工業簿記」「原価計算」の４科目を３時間かけて解き、１００点満点中70点以上を取らないと合格できない。公認会計士や税理士を目指す１万人強が毎年受験し、合格率は10％程度。今回は１１６４人が合格し、12・５％だった。
　花井さんは、前回の試験で50点台にとどまり、大きく届かなかった。その悔しさをバネに、半年間毎日勉強を続けてきた。「テキストで理解できない問題に出合ったら、インターネットの解説ページで調べたり、先生に質問したりした。分からないことをなくす勉強が合格につながった」と分析した。
　合格について「正直、受かるとは思ってなかったので驚いた。今回は問題が簡単で運が良かった」と控えめに話した。「公認会計士を目指しているので、続けて勉強していきたい」と意気込んだ。
【北川壱暉】