「歩いて楽めるまち」へ豊橋の中心市街地で実証実験

2023/10/31 00:00(公開)
27日始まった駅前大通りでの実証実験=駅前大通2で(いずれも提供)
ミニマーケットで歩道活用、休憩デッキも登場

 豊橋市は、国が推進する「歩いて楽めるまちづくり」の実現に向けた検証のため、豊橋駅前の主要通りで来訪者の行動様式などを探る実証実験に入った。再開発ビルが立ち並ぶ「駅前大通り」では、沿道のミニ店舗や休憩デッキを設けて歩道の活用法を検証。沿道の活用で先行する「萱町通り」は既存路面店への来店や売り上げなどの効果も測る。
 中心街のにぎわいづくりを図る国の「ウォーカブルなまちづくり」の一環。駅前大通2では南側の歩道で27日から、ランチや軽食などを販売するミニマーケットと、来訪者が休憩できる木製デッキを設けた。
 ミニマーケットは昼食時間帯を中心に、パンや焼きそば、サンドイッチなどを売る店を出す。11月4~5日は花や観葉植物を販売するミニグリーンマーケットも開く。
 実証実験は同5日まで。市まちなか活性課は「沿道の活用方法と需要を検証したい。将来的には通りで隔てた北側への人の流れも探り、回遊性を高める方策も検討したい」という。
 萱町通りでは、商店主らでつくる協議会と共催で同4日から、国の特例制度「歩行者利便増進道路(ほこみち)」を生かした社会実験を始める。松葉公園南側から駅前大通りまでの歩道にテーブルや椅子などを設ける。
 萱町通りすでに、市が2018年度にストリートデザイン事業で歩道を拡張。昨年度は広小路通りでの歩行者天国イベントと連携し、沿道に露店を並べた「おさんぽマルシェ」で隣接する通りとの回遊もみられた。
 12日までの実験で滞留者や滞在時間のほか、路面店への来店者数や店舗売上などの経済的な効果も測るという。期間中の5日にはおさんぽマルシェを開き、イベントとの相乗効果なども検証する。
【加藤広宣】
歩道活用では先行する萱町通り「おさんぽマルシェ」
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