有終の「チャリティー絵馬展」 豊橋で2日に開幕

2023/12/01 00:02(公開)
チャリティー絵馬展に出展者した皆さん=商家「駒屋」で
 地元の元教員らによる年末恒例の「チャリティー絵馬展」が、豊橋市二川町の商家「駒屋」の蔵ギャラリーで2日から10日まで開かれる。10日正午まで展示し、販売は同日午後1時から。今年で45回目を迎えた歴史あるチャリティー展だが、中心メンバーの高齢化などで今回をもって終了することになった。

 手描き絵馬の収益を歳末義援金として市社会福祉協議会に寄付する活動。1979年、元小学校長の故竹内吉治さんが「趣味を生かして何か社会に役立つことを」と始めたものだ。
 八町通4にあった喫茶「リオ」を会場に長年続け、2002年からは「伝統を守ろう」と高齢の竹内さんを手伝うため美術教員OBら有志が合同展に発展させた。会場は市総合福祉センター「あいトピア」に移り、昨年から商家「駒屋」へ。これまで多くの個人、団体が協力し、その遺志を引き継いできた。
 今回は、元教員や現職の教員、賛同する日本画家ら16人と「豊橋張り子保存会」が出展した。来年の干支(えと)にちなんだ竜や縁起物などをデザインした日本画や鉛筆画、墨絵、切り絵や貼り絵、クイリングの絵馬65点、色紙10点、陶器4点を並べた。趣旨に賛同し昨年から参加する「豊橋張り子保存会」も張り子絵馬や面を出品した。
 絵馬は1000円、張り子絵馬1200円、額付き色紙5000円、絵付け陶器2000円で販売予定。

 10日の販売は先着順でなく、当日午後1時に蔵ギャラリー前で購入順を決める「くじ引き」をする。絵馬の会事務局長の根木眞太郎さんは「興味を持ってくれている若手もいるが、中心メンバーがかなり高齢となった。少し寂しいが切りにした」と話す。兵藤寛司会長は「多くの人のお陰で歳末たすけあいへのご協力が続けられた。毎年楽しみにしてくれているファンには申し訳なく思う。再挑戦も考えながらの終了。皆さんにお礼申し上げます」とこれまでを振り返り、周囲に感謝した。
【田中博子】

 出品者は次の皆さん(敬称略)。
 伊奈彦定、海上明宏、海上典子、久保田徹、古山裕子、柴田直子、下間ゆかり、白井光、田中千晶、百嶋盛之、根木眞太郎、野田ひさ子、兵藤寛司、三宅泰明、矢田崎誠、雪山忠宏、豊橋張り子保存会、二川宿つるし飾りの会(協力)
ずらりと並ぶ絵馬
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