設楽木材組合が地元児童らに「熊よけの鈴」贈る

2023/12/19 00:00(公開)
熊よけ鈴を手渡す伊藤さん㊧=設楽町名倉小学校で
 設楽木材組合は18日、設楽町の小学生と園児分の「熊よけの鈴」200個を寄贈した。町内で目撃情報が相次いでいることから組合長の伊藤充良さん(67)が思い立った。
 今季は各地で熊が人家近くまで出没し、人を襲っている。環境省によると、10月末時点で本州、四国の38都府県で1万9191件の出没情報があり、2020年中の2万887件に迫る勢いとなっている。
 町産業課によると町内での目撃情報は11件。いずれも人家から離れた場所だが「目の前を通り過ぎた」という内容だった。昨年までは年間3~4件だったという。
 町から注意を呼び掛ける広報があるたび、伊藤さんは子どもたちの安全が気になった。通学路に出るまでの道が未舗装のところもあり、熊と出くわす可能性もあるからだ。山中で木を伐採する業者は熊よけ鈴を携帯している。「対処法は大人でもよくわからない。広報では鈴を着けたり、ラジオを流したりしてくださいと伝えています」と話した。
 この日、母校の名倉小学校を訪れた伊藤さんは「将来を担う子どもたちが身を守れるようにしたいと思いました」と説明した。児童代表で6年の塚田そらさんは「安心して登下校できます」と感謝した。
 設楽署山岳救助隊は今年6月、熊よけの鈴の携帯するようになった。
【安藤聡】
寄贈した熊よけ鈴
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