【中部実業団駅伝】トヨタ自動車が2位、吉井大和選手が区間8位の苦いデビュー戦

2024/11/10 20:02(公開)
苦しい表情の吉居選手

 「第64回中部・第54回北陸実業団対抗駅伝」が10日、田原市の「はなとき通り」を発着のコースで開かれた。優勝はトヨタ紡織。同市を練習拠点とするトヨタ自動車は、1分9秒差の全体2位で、ニューイヤー駅伝出場を決めた。地元出身で4区の吉居大和選手は区間8位と苦いデビュー戦となった。

 

 出場はオープン参加を含め18チーム。セントファーレ前が発着点に、保美町の交差点で折り返す7区間80・5㌔のコース。

 

 午前9時に号砲が鳴り、一斉にスタートした。トヨタ自動車の1区は2年目の野村優作選手が区間2位の好走。2区のサムエル・キバティ選手は区間賞の好走で逆転し、3区のベテラン田中秀幸選手につないだ。アップダウンのコースで我慢のレースが続き、中盤でトヨタ紡織の服部大暉選手に抜かれたが、ラスト1㌔で抜き返し、1位で吉居選手にたすきを渡した。

一斉にスタートする選手たち

 4区は15・5㌔で再長距離の「エース区間」。吉居選手は本来のばねのある走りが見られず、トヨタ紡織と北陸のYKKに逆転を許し、首位と2分01秒差の3位に転落。その後、5区の野中優志選手は区間2位、6区の太田智樹選手と7区の内田隼太選手は区間賞で追い上げたが、届かなかった。

たすきをつなぐ吉居選手
悔しい表情でゴールする内田選手

 吉居選手は「練習では調子が良かったのに、こうなった理由が分からない。1人で走り抜く力がなかった。地元の声援に良い走りで応えたかった」と涙をタオルで拭いながら振り返った。熊本剛監督は「一つのミスが命取りになる駅伝の恐ろしさを知った」と振り返った。

 

涙を流す吉居選手
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北川壱暉

 1998年浜松市生まれ。昔からの夢だった新聞記者の夢を叶えるために、2023年に入社した。同年からスポーツと警察を担当。最近は高校野球で泥だらけの球児を追いかけている。雨森たきびさん(作家)や佐野妙さん(漫画家)らを取り上げた「東三河のサブカルチャー」の連載を企画した。読者の皆さんがあっと驚くような記事を書けるように日々奮闘している。趣味はプロ野球観戦で大の中日ファン。

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