蒲郡市在住の関ルスランさん(29)と柴田拓弥さん(30)は今年6月、友人と一緒に「蒲蛙(がまがえる)」と名付けたまちづくりの団体を立ち上げた。地元の商店街を盛り上げたいという熱い思いで、今月29日に開催する交流イベントの準備を進めている。
2人は中学校の同級生。蒲郡の商店街がシャッター街となってしまっていることに寂しさを感じていた。「自分たちで、昔のように盛り上げることはできないか」と思い、同級生の関野達紀さん(30)と林大地さん(30)に声掛けして団体を結成した。
蒲蛙のネーミングは「地元を離れてしまった人が蒲郡に帰ってきてほしい」との願いと、前にしか跳ばないカエルにあやかって「前を向いて進んでいく」「福を迎える」などの意味を込めた。柴田さんが市特産のミカンを頭に乗せたデザインを考えた。
かつて市中心部の中央本町周辺で開かれていた「銀座祭り」を復活できないかと考えた。祭りに関わっていた人が同町の歩行者天国「福寿稲荷ごりやく市」実行委員会にいることを知り、当時の様子を聞くなどしている。
今は、「ごりやく市」の準備の手伝いのほか、実際に出店者側としてフランクフルトの販売、週1回開かれる会議に参加し、盛り上げ方などを学んでいる。
11月には、商店街を身近な場所に感じながら、非日常の蒲郡を味わってもらおうと、元町の飲食店「フルーツハウスオダ」の駐車場で立ち飲み居酒屋を開いた。第1弾のイベント。4人は手作りの汁粉やフランクフルト、ジュースを振る舞った。幅広い年代の人が多く集まり、参加者のギターの弾き語りなどを楽しんだ。
29日は、同店での第2弾。午後5時から同10時まで、おでんや焼き鳥、ソフトドリンク、アルコールを1品100~300円で提供する。入場無料。雨天中止。
関さんは「蒲郡のまちや商店街を活性化させたい。ゆくゆくは企業も巻き込んで、蒲郡全体を盛り上げていきたい」と話した。
イベント情報と、蒲蛙に関する問い合わせはインスタグラムか公式ラインアカウントで。
【林大二朗】
11月に開催した居酒屋イベント
インスタグラム㊨、公式ラインのアカウント