伊良湖温泉水でイチゴ甘く

2023/12/28 00:02(公開)
伊良湖温泉水をブレンドした液肥で作ったイチゴを持つ青山さん=マーコで
田原の「マーコ」で取り組み着々

 田原市保美町の青果生産販売「マーコ」は、伊良湖温泉水を使ったイチゴ栽培などに取り組んでいる。温泉の効能で品質向上につなげる。発案した青果事業部の青山大介さん(25)は「イチゴを通して皆さんの食卓に笑顔と幸せを届けたい」と意気込んでいる。
 1996年に創立した同社。電照菊をはじめ、トマトやキャベツ、ブロッコリー、バナナなど生産する。イチゴは2002年から栽培を始めた。バランスのとれた酸味と甘さが楽しめる品種「紅ほっぺ」を中心に、田原と長野県の事業所で1年中生産している。
 青山さんは東京農業大学を卒業後、実家のマーコで働きながら「イチゴ王子」を名乗り、市内外の人にその魅力発信を続けている。
 温泉を取り入れようと思ったのは、21年にバナナ栽培をしている時。肥料代などが高くなり、解決策を模索していた。塩分が低くミネラルが豊富で手軽に手に入る伊良湖温泉に注目した。
 業者に温泉の成分の分析を依頼した結果、活用できると分かった。使ってみるとバナナの糖度が高くなった。そこで、肥料代の節約だけでなく、もっとおいしいイチゴを多くの人に味わってほしいと思い、22年からイチゴにも使い始めた。
 無農薬で栽培する。ミネラルが豊富な温泉水と抗菌水、カルシウムなど配合したオリジナルの液肥を葉に表面散布し、害虫が付かないように工夫して栽培している。今では糖度が上がり甘みが増して、食べやすくなったという。
 東三河のスーパーと保美町の直売所で買える。問い合わせはマーコ(0531・37・1210)へ。
【林大二朗】
無農薬でのイチゴ栽培
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