名工大生の設計案を反映 豊橋市つつじが丘保育園の起工式

2024/01/17 00:00(公開)
起工式で無事の完工を願う名工大の(右から)中山さん、原さん、永井さん=佐藤5で
 豊橋市は16日、2025年度開園予定の乳児保育施設「つつじが丘保育園(仮称)」(佐藤5)の起工式を開いた。全国の学生らを対象にコンペで設計アイデアを募り、最優秀に選んだ学生の提案を採り入れた。設計案を採用された名古屋工業大学生も式に出席し、無事の完工を祈った。
 0~2歳の乳児を預かる「新吉保育園」を新築移転し園名も改める。設計には保育園などの建築で著名な手塚貴晴さん、由比さん夫妻がアドバイザーとなり、学生からの全国公募でも審査員を務めた。
 22年8月に開いた「とよはし公共建築学生チャレンジコンペ」では、全国の大学や高専、工業高校など114組から最終選考で同大大学院の中山朋紀さん(24)と原希望さん(25)、4年生(当時)の永井里奈さん(23)のアイデアを最優秀賞に選んだ。
 3人の設計案では「風土の中のさんぽミチ」を基本コンセプトに、中庭を建物で囲む「ロ」の字型の構造。廊下を散歩する感覚で、乳児らが外気と触れ合い、日々の変化を感じられる趣向だ。
 中庭を縁側のような半屋外の「さんぽミチ」で囲い、その外側に保育室などからなる建物を配置した。その周囲の4カ所の「隠れニワ」は、それぞれの部屋で違った庭を眺められる「自分たちの居場所」をイメージしたという。
 コンペ後、学生らは市職員や事業者らを交えた設計にも参加した。1年にわたり、施設を使う保育士や調理師らとの意見交換や事例研究などを重ねて昨年9月に実施設計に至った。
 中山さんらは「コンペでの提案内容の大半が採用された。設計の検討段階では、設備の仕様一つをとってもプロの仕事の精密さを間近で見られた」と喜んだ。
 原さんは「利用する園児らは足元に興味を持ち始める年頃。屋内空間の安全性を保ち、中庭に面した廊下を安心して歩けるよう知恵を絞った。風土に触れながら育ってほしい」と説いた。
 3~4月頃の着工で来年1月完成予定。
【加藤広宣】
中庭と半屋外の廊下が接する「つつじが丘保育園」のイメージ(提供)
コンペ後の設計業務にも参加した学生ら(同)
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