広がる能登半島地震復興支援の輪

2024/01/18 00:02(公開)
能登の酒で被災地支援を企画した寿酒販=豊橋市新栄町で
豊橋・寿酒販は石川の生酒限定販売で一部を義援金に


 能登半島地震の被災地を支援しようと、現地の特産品を積極的に販売するチャリティー企画が盛んになりつつある。生産者らも被災しており、供給体制が整わない中で調達にも知恵を絞る。
 豊橋市新栄町の酒類卸小売業「寿酒販」は16日から、被災地の復興を応援するチャリティー販売イベントを始めた。
 石川県白山市の「小堀酒造店」が醸す「萬歳楽純米しぼり生酒」(720㍉㍑)を1200本限定で販売する。酒米好適種「石川門」を使い、フレッシュな酸味と辛口のすっきりとした口当たりが特徴だ。
 全国2000余の酒販店でつくる「名門酒会」でも人気があり、飲食店へ知らせたところ注文が相次いでいる。大野建社長は「新酒が出る季節での発災は気の毒だ。被災地支援の一助になればと大量仕入れを決めた」と語った。
 同商品の売り上げの一部を義援金として被災地へ寄付する。1本税別1400円。問い合わせは寿酒販(0532・32・5597)へ。月曜定休。

産直サイトで能登ふぐ販売

 一方、石川県は天然ふぐの水揚げ量で日本一を誇る。全国各地の特産品と地域情報を発信する産直サイト「そのとちぎふと」を営む「ピックスデザイン」(名古屋市中村区)は15日から、特産の「能登ふぐ」の販売で後押しする。
 七尾市の水産加工品会社「すぎ省水産」が生産する、能登ふぐの一夜干しと「ちゃんちゃん焼き」のセットを販売。被災して漁や生産体制が整わないため、事業再開後に商品を受け取れる「震災支援・未来チケット」を購入してもらう。
 未来チケットは税込み1セット3990円から3セット7970円までの3種類から選べる。チャリティー販売の申し込みは3月末まで、供給体制が整い次第発送する。
 同社は各地の一次産品とその地域を紹介する観光ブックを定期便で届ける産直サイト「そのとちぎふと」を運営する。東三河では過去に「絹姫サーモン」を取り上げたこともある。昨年5月号の特集で「能登ふぐ」を取り上げ、笹本和茂社長に取材した。
 ピックスデザインの松浦克彦社長は「生産者も津波被害の避難で漁を休止しており、復興のめども立たない。チケット販売で復旧後を支援したい」という。
【加藤広宣】
支援対象となる水産加工品会社の笹本社長=七尾市で(昨年4月、松浦社長提供)
続きを読む

購読残数: / 本

この記事は登録会員限定です
この記事は有料購読者限定記事です。
別途お申し込みをお勧めします。
最新記事

日付で探す

虹の森 蒲郡信用金庫 藤城建設 さわらび会 光生会 住まいLOVE不動産 パーソナルカラー診断の名古屋・愛知
158商品のおすすめドッグフードを比較 hadato 肌を知る。キレイが分かる。 全国郷土紙連合 穂の国