歴史学者の磯田さんが豊川で講演 家康を語る

2024/01/27 00:00(公開)
磯田さん=豊川市文化会館で
 豊川信用金庫豊伸会連合会の新春特別講演会が26日、豊川市文化会館で開かれた。国際日本文化研究センター教授で歴史学者の磯田道史さんが「三河で家康を語る」を演題に講演した。市制施行80周年記念事業の一つで、約600人が聴き入った。
 磯田さんは三河、尾張から織田、豊臣、徳川の天下人が出た背景から解説した。「このエリアは飛鳥時代から東西を結ぶ重要拠点になっており、馬や武器が多くあり人も大勢いた。この地盤があったからこそ、戦国時代に武将が活躍できた」と述べた。
 家康については、「権威をうまく活用することができた武将で、これが安定した江戸時代につながった」と説明。信玄、秀吉と家康を比較し、「信玄は恐怖で、秀吉は金品で人を従わせたが、これでは長続きしない。弱くなったときに裏切られる」とし、家康は「信頼と権威をうまく使って人心を掌握した。自分と付き合うと、長い目でみると得になることを分かるようにした」と述べた。
 また昨年のNHK大河ドラマ「どうする家康」について触れ、「今川との人質交換で妻の瀬奈と娘の亀姫も人質になっていたが、史実では息子の信康のみだった。瀬名と亀姫はすでに岡崎にいたことが分かっている」と説明した。
【竹下貴信】
続きを読む

購読残数: / 本

この記事は登録会員限定です
この記事は有料購読者限定記事です。
別途お申し込みをお勧めします。
最新記事

日付で探す

さわらび会 虹の森 住まいLOVE不動産 蒲郡信用金庫 光生会 藤城建設 パーソナルカラー診断の名古屋・愛知
158商品のおすすめドッグフードを比較 hadato 肌を知る。キレイが分かる。 全国郷土紙連合 穂の国