新城の加藤さん「3冠」

2024/04/10 00:00(公開)
内閣総理大臣賞の賞状を持つ加藤さん。右は受賞作品=新城市八名井で
技能グランプリ建築大工部門で内閣総理大臣賞

 全国の一級技能士らが技を競う「第32回技能グランプリ」の建築大工部門に出場した新城市八名井の加藤建技代表の加藤恵吾さん(43)が、内閣総理大臣賞を受賞した。6度目の出場で頂点に立った。2013年の「第1回大工エキスパートJBNマスターズ大会」と、16年の「第8回全建連建築技能大会」に続く3冠。
 グランプリは2月24~25日に北九州市であった。各都府県から38人が出場した。12時間以内にツガの角材20本を使い、高さ66㌢の「柱建て六角堂小屋組」を作る。ベニヤ板に図面を書いた後、のこぎりやのみ、かんなで六角柱にした。側面に傾斜をつける工程を進め、締め切り3分前に提出した。「かんなが得意で、仕上げの時はがむしゃらに削りました」と振り返った。
 グランプリは2~3年ごと開催。県建設組合連合会の推薦で2013年の第27回大会から6回連続で出場している。今大会のため、1月から練習を続けた。「仕事を休んで練習に没頭していた。家族にも迷惑をかけたくなかった」と語る。
 昨年からは趣味で弓道を始めた。今年1月13日に市内であった新年射会では「金的中」を達成した。「吉兆だったのかもしれません。全建大会とマスターズ大会もとっていたのでグランプリも取りたかった。亡き父(小林純二さん)に報告したい」と話した。
 今後は「機械化が進む中、かんななど手作業の仕上がりの素晴らしさを伝えたい。若手の育成に努めたい」と語った。
【安藤聡】
かんなで削る加藤さん
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