とよはしアーカイブに新たに250点追加

2024/04/17 00:00(公開)
「とよはしアーカイブ」でデジタル公開される長篠合戦の和装本
長篠合戦に関する和装本なども

 豊橋市は16日、記録保存した歴史文化などの資料データを公開するポータルサイト「とよはしアーカイブ」に、市図書館所蔵の長篠合戦に関する和装本など250点を追加すると発表した。5月1日正午からサイトで閲覧できる。
 2019年6月公開のアーカイブには、市図書館や文化財センター、美術博物館、二川宿本陣史料館の所蔵資料がデジタルデータとして記録保存されている。学術研究や教育などの資料として閲覧されることが多い。拡大してもきれいな画質が売り物で、肉眼で分からない細かい描写が発見されたこともあった。
 今回は中央図書館が所蔵する「橋良文庫」の和装本を加えた。豊橋を代表する郷土史家の近藤恒次氏(1910~1978年)が集めた三河の歴史書や文学書が中心。これまで調査研究や教育で活用され、歴史地図などは人気のコンテンツだという。デジタル公開で時や場所を選ばず、スマートフォンなどでも気軽に閲覧できる。
 中でも、幕末に吉田宿で暮らした文化人夏目可敬の「三河の國名所図会 巻二 追加」(1862年)は、長篠の戦いの内容を多くの挿絵と一緒にまとめた。合戦の場面では大砲を撃ち込んだり、徳川四天王の本多忠勝が躍動するシーンなども見られる。
 今回の250点を加えた5月以降の公開データは1531点。図書館では1293点がデジタル閲覧可能になる。
【加藤広宣】
歴史文化資料をデジタル公開するポータルサイト
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