SNS使う投資詐欺に注意

2024/05/03 00:00(公開)
 交流サイト(SNS)を使った「SNS型投資詐欺」の相談が東三河で相次いでいる。非課税枠が拡大した新NISA(少額投資非課税制度)が始まるなど投資ブームの影響で、金銭にゆとりのある中高年が被害に遭うケースが目立つという。著名な実業家や芸能人を装ったSNS広告が入り口になることも多い。豊橋署や東三河消費生活総合センターで注意を呼び掛けている。
 警視庁によると、昨年のSNS型投資詐欺の認知件数は2271件、被害額が277億9千万円。1件あたりの平均被害額は1000万円を超える。12月の被害額は53億円で、1月の6倍だった。
 豊橋署や消費生活センターによると、豊橋市内でも同様の相談があった。60代男性は、著名人のSNS広告を見て、LINEグループに登録し、投資勉強会に参加。先生と呼ばれる人物からの指示に従い、口座に資金を振込み、専用アプリでFX取り引きを始めた。最初の数回は利益が出たが、最終的にはアプリから出金できなくなったり、犯人と連絡がとれなくなったりして、詐欺被害に遭ったことに気づいたという。
 信用金庫なども対策を強化している。豊橋信用金庫は、定期的に金融リテラシーを学ぶ小中高生対象の出前授業を開いている。友人から投資を勧められる場面のロールプレーイングなどで、普通の会話やSNSの気軽な投稿から投資詐欺に引っかかってしまうことがあることを教えている。
 証券会社の関係者は、「日頃から深い付き合いのある夫婦が投資詐欺被害に遭った。他社の投資は客も言いにくいが、今まで以上に丁寧な会話を心がけて不審な投資話に気づくのも私たちの役目だ」と話していた。
 豊橋署生活安全課の山本伸彦課長は「『簡単にもうかる』などの誘惑につられては駄目。冷静に判断してほしい」と呼び掛けている。
【北川壱暉】
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