太陽光発電で農業用水ポンプ稼働へ

2024/05/04 00:01(公開)
太陽光発電設備を導入して実験している西門沢揚水機場=新城市富岡で
豊川総合用水土地改良区、新城の西門沢揚水機場で実証実験

 豊川総合用水土地改良区は、新城市富岡の西門沢揚水機場で太陽光発電を活用した農業用水のポンプを稼働させる実証実験を進めている。かんがい期が始まる今月中旬から実験を本格化させる。
 温室効果ガスの排出を実質ゼロにする「カーボンニュートラル」を目指す。2023年度に環境省から受託した国立研究開発法人「農業・食品産業技術総合研究機構」などと共同で取り組み、電気使用量の削減になるのか検証している。
 揚水機場では昨年度、建物屋上に12枚と敷地内に4枚の計16枚の太陽光パネル(合計出力5・36㌔㍗)と、蓄電池(20㌔㍗時)1基と、ハイブリット型蓄電システム1式、制御盤を設置した。日中は太陽光で発電して蓄電池を介してポンプに電気を送って動かす。悪天候で発電が不安定な時や夜間は蓄電池を使用し、さらに電力が不足する場合は商用電源に切り替える。
 通水期ではない3月8日の試運転では、日中の約3時間、太陽光発電のみでポンプが稼働できることを確認した。4月12日には悪天候時と夜間に太陽光発電と商用電力への切り替えを可能にした。
 西門沢揚水機場での通水期は今月10日に始まる。電気代は年間約8万円かかるといい、どこまで減額できるのかを検証する。
 豊川総合用水土地改良区によると、実験は25年度まで続ける。結果が良好なら、約320カ所の揚水機場で導入を予定する。
【安藤聡】
施設内部の導入機器
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