脱炭素やEV普及見据え豊橋・マルシメが事業多角化

2024/05/08 00:00(公開)
4月に開設したEVショールーム=マルシメ本社で
 石油製品販売を手掛ける「マルシメ」(豊橋市下五井町)は、移動手段の多様化や燃料の脱炭素化へ向け多角化に乗り出した。小型電気自動車(EV)のショールーム新設に続き、指定車検工場の資格持つ企業をグループ傘下に収めた。今後は電動モビリティーのシェアリングも進め、車両や燃料の販売、整備や法定点検から買い取りサービスまで一貫体制を整えたい考えだ。
 1910年創業で、ガソリンスタンド9店舗を展開するなど長年、石油製品を販売してきた。EVの登場や街乗りタイプの電動キックボードなどモビリティーの多様化が進み、主力のガソリン車への過度な依存から脱するため昨年に「モリビティ事業部」を立ち上げて多角化を進めた。
 EVショールームは4月から本社敷地内に専用ガレージを新設した。1人乗り用の原動機付きミニEV「NINA(ニーナ)」や、商用軽トラック「ELEMO(エレモ)-K」を常設展示している。社屋ロビーに商談用のスペースも設けて対応する。

電動モビリティーシェア参入にも意欲

 ほか、街乗りにも使える電動キックボードや電動アシスト自転車の販売代理も手掛ける。車両の普及拡大とともに、移動手段の多様化を見込んで近い将来、シェアリングサービス事業への参入にも意欲を見せる。
 さらに、静岡県湖西市の自動車整備会社「牧野自動車工業所」を4月に完全子会社化した。車検整備の資格を持ち、自社のガソリンスタンドでの整備対応の幅を広げてカーメンテナンス事業の強化を図る。
 大熊泰丈社長は「幅広い業容を手掛け、移動手段やエネルギーの多様化に備えたい」という。
【加藤広宣】
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