カスハラ対応で名刺は名字のみ

2024/05/11 00:00(公開)
豊川市の変更前㊧と変更後の名札(提供)
東三河は4市職員実施済み

 全国の自治体で、職員の名札がフルネームから名字のみになるケースが増えている。東三河5市では、蒲郡市を除く4市でなっている。
 SNSの普及が背景にある。理不尽な要求やクレームを突きつける「カスタマーハラスメント」(カスハラ)をする来庁者が、担当した職員の名札を確認し、無断で実名をネット上に公表して個人攻撃したり、個人情報を検索したりすることへの対策。名札を名字にしただけで、窓口でのカスハラが減るわけではないが、ネット上に実名を公表される可能性が低くなる。
 豊川と新城の両市では、今年4月から名札が名字のみになった。職員の安全とプライバシーを守るためとしている。さらに豊川市では、日本語が読めない外国籍の来庁者もいることから、名字の下にローマ字表記を追加した。また豊橋市では10年以上前から、田原市では2021年2月から名字のみになった。田原市は職員の希望があればフルネームにすることも可能だが、ほとんどが名字のみという。
 一方で蒲郡市はフルネームの表記を続けている。担当の人事課では「全国的な流れは承知しているが、今のところ変更の予定はない。名札を名字にしただけで、窓口でのカスハラが減るわけではない」としている。
【竹下貴信】
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