総合格闘技イベント「GRACHAN69」(実行委員会、BRAVEGYM主催)が東京都の大田区産業プラザPIOで26日に開かれた。豊橋市出身の芳賀ビラル海選手(Master Japan所属、ライト級2位)が、藤村健悟選手(和術慧舟會TLIVE、ライト級6位)と対戦、1R4分5秒で一本勝ちした。前回の試合でランキング2位へと昇格していた芳賀選手は今回で4連勝。王座挑戦が視野に入った。
1996年生まれの27歳。私立桜丘高校、中央大学法学部卒。2019年日本拳法総合選手権大会で準優勝。総合格闘家に転身し、21年アマチュアパンクラス全日本ウェルター級トーナメントで優勝。22年2月にプロデビューした。今年4月に開かれた「GRACHAN68×BRAVE Fight31」では格上選手との試合で勝利を収めている。
「メインカードだったので、フィニッシュ(一本かKOで試合を終えること)して大会を締めくくりたいという思いがありました。また、いつも通りの動きを心掛けながらも、狙える場面があれば仕留めに掛かる。そんな試合を目指しました」と芳賀選手。試合では中国で実力を磨いてきたという藤村選手にタックルで抑え込まれながらも、パウンド(パンチ)を避けて腕を固めてそのまま体勢をひっくり返し、アームロックをきめて勝利した。
藤村選手について「彼が得意なキムラグリップや組み技のエントリーを中心に対策をしました。また、決め力のある選手なので、寝技の展開は入念にイメージを重ねました。相手のタックルは容易に切れると踏んでいましたが思いのほか腕力があったので、引き込んで得意なポジションに持ち込みました。ポジションに入った瞬間、自分のゲームになったと確信しました」と振り返る。
さらに「マイクでは王座、暫定王座への挑戦をアピールしました。今まで培ってきた経験や知識を生かし、自分がどこまでやれるのか試してみたいと思っています。自分のルーツである豊橋の方にも応援していただけたらとてもうれしいです」と意気込みを語る。今後の活躍に注目だ。
【田中博子】