豊橋で「吉田塾」例会 近藤氏が台湾有事を語る

2024/05/30 00:00(公開)
台湾有事について語る近藤氏=山本事務所で
 若手経営者らの勉強会「吉田塾」(塾長、山本明彦元副金融担当相)は28日夜、豊橋市西松山町の山本事務所で第161回例会を開いた。講師は「現代ビジネス」編集次長の近藤大介氏。「台湾有事はあるのか」のテーマで、頼清徳新総統の誕生の背景や、中国の台湾侵攻のシナリオ、日本への影響などを語った。
 1965年埼玉県生まれ。東京大学教育学部を経て、89年に講談社に入社。95年から北京大学に留学し、中国、朝鮮半島を中心に東アジアでの豊富な取材経験を持つ。テレビ、ラジオ、ネットなどでも、中国問題や対中戦略について発信を続けている。
 20日にあった総統就任演説で、頼清徳氏は中国とともに平和と繁栄を追求したいと訴える一方、「台湾を併合しようという中国のたくらみは消えない」として、防衛力の強化に取り組む姿勢を示した。近藤さんは「すでに世界の舞台の中心に進み出た」「世界もまた台湾を必要としている」などと、習近平氏の発言を参考にした強気な発言に注目。「前総統の蔡英文氏よりも対中関係に厳しい。台湾の独立志向が高まり、台中の対立が懸念される」と分析した。
 一方、中国は王毅外相が「台湾独立の分裂活動は台湾海峡の平和の最大の破壊行為だ」と反発を強めている。ただ、習近平主席は新型コロナウイルス禍で低迷した中国経済の回復を優先させており、近藤氏は「現時点では戦争を望んでいないのでは」との見解を示したものの「人民解放軍強硬派による暴走で有事が発生する危険性がある」と指摘した。
 日本へは「台湾有事は日本有事。台湾在住の2万人の邦人保護や、シーレーン確保、自衛隊の派遣方法の整備など課題は山積み」と述べた。
【北川壱暉】
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