設楽の関谷醸造創業160年記念「熟成酒」発売へ

2024/06/01 00:01（公開）

社会

関谷社長㊨と本坊酒造の本坊社長=名古屋市西区で

　日本酒「蓬莱泉」で知られる設楽町の関谷醸造は、創業１６０年を記念し、長野県宮田村のマルス駒ケ岳蒸溜場（本坊酒造、本坊和人社長）とのコラボ企画として、蓬莱泉の熟成酒「ＴＳＵＮＡＧＵ（５００㍉㍑）」を６月末に発売する。さまざまな縁がつながって出来上がった熟成酒であることから命名された。
　関谷醸造の純米清酒を４年半貯蔵した後、マルス駒ケ岳蒸溜所で使用したアメリカンオーク樽（たる）のバーボンバレルを借りてさらに熟成した。つなぐは６カ月、12カ月、17カ月、２２カ月の各熟成がある。
　でき上った酒は、やわらかな味わいで、オーク樽由来の上品な香りとコクを生み出している。４樽で期間を変えて熟成しているため、異なる風味、味わいのグラデーションも楽しめる。樽は、マルス駒ケ岳蒸溜所で再びウイスキーの熟成に使われている。
　関谷健社長は「いろいろな料理を試してみると楽しい。デザートのチョコレートの苦みにも合います」と話し、おちょこ、ワイングラスなどさまざまな酒器で楽しみながら味わえる。
　６カ月（６月末発売、２万円）、12カ月（８月発売、２万２０００円）、17カ月（10月発売、２万４０００円）、22カ月（12月発売、２万６０００円）で各３００本限定。価格は税込み。抽選で販売する。６カ月熟成の購入申し込み（６月２０日ごろまで受け付け）は、関谷醸造のホームページのフォーム＝ＱＲコード＝から。
【安部文晴】

熟成酒「TSUNAGU」

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