カラフルな防災倉庫が好評 豊橋の春日公園

2024/06/08 00:01(公開)
カラフルにペイントされた防災倉庫の前に立つすぎうらさん(中央)、今泉会長㊨、鈴木さん=春日公園で
 豊橋市春日町自治会が地元の春日公園内に設置した防災倉庫に地元画家がカラフルな絵柄を塗装した。「子どもたちに親しまれるように」との願いを込めた。公園周辺が明るくなり、近所の人からも大好評だ。
 倉庫は地元小学校にもあるが「町内にも欲しい」と今年2月に導入。簡易トイレや炊き出し用の大鍋などを入れている。中古の輸送用コンテナを購入して再利用した。
 園に運び込んだ時には青緑色の壁は色落ちしてさびていた。設置にあたり公園緑地課から景観への配慮を求められたこともあり、自治会長の今泉聡さんが近くの「アートスクールクレヨン」講師の画家すぎうらよしこさんに壁画を依頼した。
 今泉会長とすぎうらさんは小中学校時代の同級生。すぎうらさんは中央図書館や市民病院、向山小学校など公共機関に作品を寄贈しており、その絵柄も温かく親しみやすいことから「住民の憩いの場を彩るのにぴったり」と考えたという。
 自治会有志でさび取りや下地塗りをして準備。すぎうらさんは画家で夫の鈴木敬三さんとフッ素入り水性ペンキで、ほのぼのした絵を投影機を使わず直接ペイントした。その後シリコン入りコート剤を今泉会長も一緒に塗って完成させた。
 壁画テーマは「PEACE」。平和を愛するカバ先生とさまざまな肌色の子どもウサギたち、公園の遊具などを描きこんだ。「将来を担う子どもたちが未来永劫平和に暮らせるよう願いを込めた」とすぎうらさん。遊具の色(緑、赤、黄)に白を混ぜ、緑の多い景観に溶け込むよう配慮。非常時でも心安らぐ色と絵柄を意識したという。
 近隣住民から「明るくなった」「ありがとう」と感謝されたというすぎうらさん。今泉会長は「こんなにカラフルな防災倉庫は見たことがない。公園が明るくなったと評判がいい。頼んで良かった」と喜んでいる。
【田中博子】
国際平和なども願って描き上げた壁画
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