「株式会社オーテック」から５日に社名を変更した豊橋市神野新田町の「サンソマテクノ株式会社」で９日、「基本方針発表会」があった。
　同社は１９５７年、豊橋市小池町で「彦坂商店」として薪炭業を起業。事業領域を拡大し、ＬＰガスや石油類の販売、カーライフサポート、建設、産業用エネルギーなどの分野を手掛け、地域社会への貢献を続ける。90年からは「オーテック」としてさらに事業を広げ、今回、サンソマＨＤグループの中核カンパニーとしてシナジー効果を高める思いから社名を「サンソマテクノ」に変更した。
　発表会には１１６人が出席。永年勤続表彰として在籍10年と25年の７人を表彰し、８人に昇進の辞令を交付した。
　新社章お披露目のあと、彦坂彰一社長があいさつ。企業理念「街の酸素になりたい」についてや社名の由来などを説明し、「社名を変更し、新たな１年のスタートを切った節目の年でもある。記念すべき１年であってほしい。自信を持って世に送り出した社名。新しい名前で30年、40年、それ以上に頑張り、早くお客様に認知してもらえるようにしたい」などと社員を鼓舞した。
　さらに、卒寿を迎えた相談役の彦坂守氏について「67年間会社を守り続けてきた相談役が90歳を迎え、きょうも元気に顔を出してくれている。敬意を表し、相談役から名誉相談役となることが役員会で決定した。これからも元気で頑張っていただきたい」と報告。彦坂社長が名誉相談役の名刺と徽章を手渡し、固い握手を交わした。
　彦坂名誉相談役は創業から今日までを語り「多くの苦労をしたが、その苦労がなければ今の私はない」と振り返るとともに、「サンソマテクノの社名変更は一つの大きな転機。厳しい時代だからこそ英知をしぼり、社員一丸となって目標を達成し、喜びを分かち合いましょう」と呼びかけた。
【田中博子】