高校生に刺さる発信で集客力アップ

　プロバスケットボールＢリーグ「三遠ネオフェニックス」のブースターで、豊橋商業高校１年の門屋乃愛さん（16）が５日、チーム運営会社「フェニックス」の水野晃社長に集客アップのための計画を発表した。
　きっかけは６月20日、門屋さんが間瀬泰宏校長に自分で作った案を披露したこと。熱心さに心打たれた間瀬校長が、その様子を同校公式Ｘ（旧ツイッター）に「三遠ネオフェニックス大好き少女キター」と投稿すると「大バズリ」。佐々木隆成主将らのリポストで瞬く間に拡散され、６日までに６００超の「いいね」がついた。話題を聞いた水野社長が「ぜひ案を聞きたい」と申し入れた。
　バスケ部員の兄の影響で小学３年のときに三遠に出合った。それ以来、テスト週間以外はホームゲームの応援に行く。
　忘れられない試合がある。２０２１年11月14日の「富山グラウジーズ」戦。サーディ・ラベナ選手がフリースローを外し、１点差で敗れた。「ラベナがタオルをかぶって崩れ落ちる瞬間をこの目で見て、何もできなかった。もっと大勢のファンで応援できたら」と企画のきっかけを涙ながらに語った。
　この日、水野社長にＳＮＳを活用する重要性を指摘した。選手のキャラクターや試合会場へのシャトルバスの情報、相撲の「しょっきり」のようなコミカルなルール説明などをＳＮＳで発信する。「高校生にもっと刺さるような情報発信を」と堂々と語った。
　水野社長は「しょっきりは今までになかった案で面白い。山内盛久選手や吉井裕鷹選手らにやってもらうのも良いかも。社内で検討したい」と話した。
【北川壱暉】