私立桜丘高校３年の城田結那さん（17）が、豊橋市東七根町の「道の駅とよはし」で13日に「健康を考えるマルシェ」を企画している。「大豆ミートをおいしく食べて健康を意識するきっかけに」と、周りの大人とともにキッチンカー集めや商品開発など準備を進めてきた。
　きっかけは今年２月頃。「総合の授業で作った『大豆ミート』のレポート発表の練習に」と、母陽子さん（46）に誘われ、三石真生さん（37）が運営するコミュニティースペース「ＢＡＣＫＹＡＲＤ」を訪れた。その場に居合わせたキッチンカーの関係者らに話すと、「マルシェで大豆ミートを販売してみたら」と背中を押された。
　イベント企画は結那さんにとって初めて。それでも、やろうと決意できたのは「大豆ミートの良さを自ら伝えたい」気持ちからだ。
　中学１年頃から祖母に教えられ、ケーキづくりに夢中になった。高校２年夏のオープンキャンパスで、食認知科学の体験授業を受け、「大豆ミート」に出合った。環境負荷が低いこと、栄養価が高いことなどを知った。授業後、食事の楽しさを教えてくれた祖母の顔が浮かんだ。
　商品開発は、市内のハンバーガー店「ＨＩ－ＢＲＩＣＫ」と組むことに。３月にはパテや野菜、ソースなど１０種類以上を関係者に試食してもらう会を開くなど、おいしさを求めて改良を重ね、和風ネギポンたれ、塩コショウのシンプルな味付けにたどり着いた。
　出店者集めは三石さん、イベント企画は経験のある陽子さんの力を借りながら進めた。「やることが多くて連絡が遅くなったり、抜け漏れがあったり」と笑う。「健康に少しでも関心を持ってもらう機会に」と参加を呼び掛ける。
　午前９時～午後４時。ほかにも、レモネードや米粉クッキー、台湾料理など、10店舗以上のキッチンカーや店が集まる。
【北川壱暉】