豊橋のヨシダ交通、三河初「子育てタクシー」導入へ

2024/07/19 00:00(公開)
子育てタクシー開始へ向け実習を受ける運転手=下条保育園で
 豊橋市西松山町のヨシダ交通は18日、子どもや育児などに知見のある運転手が送迎する「子育てタクシー」の導入へ向けて市内の保育施設で現場実習を始めた。全国子育てタクシー協会の認定講座を終えた運転手らが、8月中旬までに保育所などで実習を受ける。サービス導入は三河初で、8月中の運行開始を目指す。
 協会が発足した2004年から全国各地で普及を進め、独自サービスの提供が難しい地方や中小の事業者向けに養成講座を通じてノウハウを広めている。加盟118社で累計約2000人の運転手を認定した。
 同社は県内9番目の事業者として加盟した。16~17日の協会認定講座には社内で選んだ18人が修了した。保育施設での現場実習と社内でのチャイルドシート取付講座を終えると協会から正式に認定され、認証バッジや車両用ステッカーなどを発行する。
 ヨシダ交通はベビーカーなど荷物の多い乳幼児連れの乗客対応▽保育所や習い事教室などへの送迎代行▽事前登録した妊婦らの送迎―など、子育て世帯の要望を踏まえ四つのサービスを提供する。
 この日は下条保育園での現場実習に3人が参加、年少や年中園児らのクラスで一緒に室内遊戯をした。おもちゃを手に走り回ったり、飛び跳ねたりする園児らに対応しながら周囲に気を配った。
 運転手歴2年の小川龍哉さん(50)は「子育て経験がなく、予測不能な園児の行動パターンに慣れるのに苦労した。乗車時の安全確保や対象者への配慮など、手探りの状況で新たな気付きも得られた」と語った。
 堀田景友常務は「共働き世帯が増え、子育てタクシーの需要は高まると思う。市の子育てしやすいまちづくりにも貢献したかった」と語った。
【加藤広宣】
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