23号バイパス高架橋に子猫 豊橋市消防隊員が救出

2024/07/19 00:00(公開)
救出を始める消防隊員=豊橋市神野新田町で(いずれもハーツ提供)
 豊橋市神野新田町の国道23号バイパスの高架橋(高さ約5㍍)で16日午後、地上に降りられなくなっていた子猫を市消防隊員が救出する一幕があった。猫がなぜそこにいたのかは分かっていない。
 午後4時10分頃、現場近くに住む女性から「近くのバイパスの脚のところに何日か前から子猫が鳴いている。どうしたら」という電話が動物福祉団体「命にやさしいまちづくり ハーツ」にかかってきた。ハーツの古橋幸子代表が119番し、救助を要請した。
 通報から15分後、管轄する市消防本部南消防署西分署の消防隊員4人が現場に駆け付けた。道路を管轄する国土交通省の委託を受ける道路管理業者とハーツのメンバー、近所の子供たちが見守った。
 消防隊員は消防車両に装備していた約8㍍以上の高さまで伸ばすことができる「3連はしご」を使い、隊員2人が高架橋に登って子猫の救出を始めた。地上では猫が転落する場合に備え、洗濯ネットを広げて待機した。子猫は最初は逃げ回っていたが、30分ほどかけて隊員が保護。運び上げたキャリーケースの中に収容し、ハーツに引き渡した。
 病院での健康診断の結果、生後3カ月前後のシャムミックスの雄と判明した。何日も食べていなかったせいか、衰弱していたが元気だという。人間への拒否反応もないことから、ハーツは落ち着いたら新しい飼い主を探す方針。
 古橋さんは「毛布にくるまれた子猫の写真が届いた時、メンバーから歓声が上がりました。消防には本当に感謝しています。以前に何度か子猫がレスキューされましたが、みんな優しい家族に迎えられ幸せになっています」とコメントした。
【林大二朗】
降りられなくなった子猫
救出の瞬間
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