豊川市役所新本庁舎は1・7倍の広さに

2024/07/25 00:00(公開)
現在の豊川市役所(手前が本庁舎、提供)
 豊川市は24日、建て替える市役所の新本庁舎の概要(基本計画案)について市議会政策課題調査特別委員会で説明した。延べ約1万3000平方㍍で現在の本庁舎よりも約1・7倍の広さになる。事業費は解体や外構を含めて131億9000万円。8月2日に開かれる「第6回豊川市本庁舎等整備基本構想・基本計画策定委員会」で最終決定する
 現在の市役所は1969年に建てられた本庁舎(延べ7619平方㍍)と、85年の北庁舎(延べ5257平方㍍)がある。本庁舎は老朽化が進み、コンクリートが中性化し、鉄筋の腐食が多くあることから、大規模改修か建て替えが必要な状況になっている。今年度中に設計に着手することで、建設費用に合併推進債を活用できる。この結果、建設費のうち実質45%の補助が国から出ることから建て替えすることに決めた。
 新本庁舎は、現在駐車場になっている北庁舎の西側に建設する。5階建てで、1~2階は来庁者の利用頻度が高い窓口や部署などを、3~5階は来庁者の利用が少ない部署や議会機能を置く。庁舎と防災センターをつなぐ連絡通路を兼ねる建物も設置する。現在音羽支所にある教育委員会、一宮支所にある上下水道部を本庁舎などへ移す。
 職員一人当たりのスペースは5・2平方㍍から6・7平方㍍になる。また来庁者用の駐車場は現在は254台だが、慢性的に不足していることから約300台まで増やす。131億円の事業費については、資材価格や労務費の高騰があり、状況によっては上昇することを見込む。
 新本庁舎は27年度に着工し29年度に完成して利用を開始する計画。その後、現本庁舎を解体する。その前に分庁舎の工事をする。すべての工事が終わり全面供用開始は31年度を予定する。
【竹下貴信】
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