豊川市桜ケ丘ミュージアムで企画展「20世紀巨匠の版画達展 Sasa Adairコレクション」が開かれている。カラフルな版画や複製画など144点を展示している。来年1月19日まで。
11月には浮世絵の企画展を開き、好評だった。今回はその浮世絵に大きな影響を受けたロートレックなど、19世紀末から20世紀にかけての欧州や米国の作家の作品を一堂に並べた。いずれもコレクターの笹慶之氏が米国で収集した。
本の表紙やポスター、挿し絵など作家が情熱を注いだ版画の仕事を、版画工房や出版社との関係を交える形で展示。ロートレックやシャガールをはじめ、ピカソ、ダリ、ミュシャ、ミロ、マティスなどの美しい色彩が目を引く作品を紹介するほか、米国を代表するバリッシュやロックウェルの作品も多数並ぶ。「カラー刷りの技術が進み一般にも普及した芸術品。版画ならではの色彩の素晴らしさを見て」と学芸員は話す。
関連イベントとして1月4日に切り絵のワークショップ(予約不要)、12日は美術セミナー「20世紀巨匠画家たち 版画表現へのこだわり」(要申し込み、先着50人)、18日は琴のコンサート、19日は紙版画のワークショップ(要申し込み。定員15人)を開く。
月曜、29日から1月3日は休館。1月13日は開館。一般600円、小中高大生300円(ほの国こどもパスポート提示の小中学生は無料)。問い合わせは桜ケ丘ミュージアム(0533・85・3775)へ。
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愛知県豊橋市生まれ。大学卒業後、校閲記者として入社。1年後に報道記者に転身した。2020年から報道部長。芸術、福祉、経済・奉仕団体などを担当する。趣味は、かなりジャンルに偏りのある読書と音楽鑑賞。思考のそっくりな一人娘と趣味を共有している。
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