愛知大学は、長野県小谷村の栂池高原スキー場で2008年2月3日に起きた雪崩事故で亡くなった学生2人の慰霊追悼式を3日、豊橋市町畑町の同大豊橋キャンパスと、現地の慰霊碑前で開いた。
雪崩は3日午後3時45分頃に起きた。非常勤講師の引率で立ち入り禁止となっていた林間コースに入った学生5人と講師が巻き込まれ、大木亜紀さん(当時20歳)と大竹麻友さん(同)が亡くなった。
大学は再発防止として危機管理体制と非常事態対策を徹底したほか、事故を風化させないため、この日を「慰霊の日」として現地と豊橋キャンパス本館南西に建立されている慰霊碑で追悼を続けている。事故後に大学に入った教職員は毎年数人ずつで現地を訪ねるようにしている。
豊橋キャンパスでは、広瀬裕樹学長をはじめ、加納寛副学長や教職員、卒業生ら80人が参列した。広瀬学長は「発生から17年という月日が経過しようとしております。家族の深い悲しみと苦しみは時間の経過で癒えるものではないと受け止めています。同時に、大学としての責任も、時間の経過で薄れるものではありません。教職員一同が『慰霊の日』のたびに重大な教訓として認識し、再発防止に努めることを継続し、記憶を風化させないことが最低限の責務だと考えています」と追悼の言葉を述べた。参列者一人ひとりが慰霊碑に献花した。
現地には教職員ら12人が参列。小林慎哉副学長は広瀬学長の言葉を代読し、全員で1分間の黙とうをささげた後、献花し手を合わせた。
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愛知県蒲郡市生まれ。2020年、地元蒲郡が好きで東愛知新聞社に入社。同年から蒲郡担当、市政や地域行事、文化など全般を取材。ドローンを使って東三河の名所を空撮したルポ「大二朗記者の空からの訪問」を不定期連載。これまで、三河大島や三河国分尼寺跡、日出の石門などを空撮してきた。ドローン技術向上のため、国家資格「一等無人航空機操縦士」を24年に取得。読者の皆さんが楽しんでもらえる記事と記憶に残る写真を掲載できるよう、日々、頑張っていきます。
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