20年以内に80%の確率で発生し、東三河地方でも深刻な被害をもたらすことが想定される南海トラフ地震への備えが急がれる。避難所で寝る際、暑さ寒さが気になるが、中に布団などを出し入れして保温機能を調節できる寝袋が、人気を呼んでいる。商品名は「BOU」。
生産しているのは、岡崎市矢作町に本社のある「トワイト」を経営する田島千秋さん。発売から3カ月で900万円を売り上げ、品薄の状態が続いているという。
田島さんはアウトドア好きで寝袋を使っている。ただ、暑かったり寒かったりして不便を感じ、寒ければ中に毛布や布団を入れて保温機能を高め、暑ければ布団を出すことができる寝袋を思いついた。田島さんは「一般的に羽毛が使われている寝袋がとても高価なのに、家にある羽毛布団をこの寝袋に入れたらかなり安価に暖かくできる。災害時の避難先でも保温機能の調節は大きな役割を果たすと思います」と話した。
災害時に備えて家族の人数分を購入している例がほとんどで「備えない防災グッズとして家族全員の分を日常で使っています」「冬とそれ以外の寝袋を買い分ける必要がなくなってうれしい」といった声が続々と寄せられているという。災害時の寒暖は予測できないだけに、避難所などでの効率の良い備えとして注目されそうだ。
連絡はトワイトの田島さん(Tajima-c@towaito.com)へ。
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鎌倉市出身の45歳で四人の子育て真っ最中。NHK記者として11年仕事をしてきた。その後、豊橋に住んで今年で10年目。東三河地域でいまだ日の目を見ぬ素晴らしい取り組みをしている企業に東愛知新聞で光を当てることができるよう取材している。趣味はサッカーと筋トレ。
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