「第23回とよはしまちなかスロータウン映画祭」が22日、豊橋市の「穂の国とよはし芸術劇場プラット」で閉幕した。恒例のシネマ&トークには、豊橋市出身で女優の松井玲奈さん(33)が登場。主演映画「よだかの片思い」の裏話や芝居への思いなどについて語り、200人以上の観客を楽しませた。
顔にアザやけがを負った大学院生アイコが、映画監督の飛坂にひかれていく物語。松井さんは上映後に登壇し「原作の島本理生さんの情景描写が好きで、何か映像化したい作品はないかと聞かれると必ず挙げていた。演じることで夢が一つかなった」と話す。一方「原作への思いが強く、知れば知るほど本当に演じられるのかプレッシャーがすごかった」という。
演技への向き合い方が変わった出来事があった。安川有果監督に「原作とは違う」と意見した際に、「映画を作ろうよ」と言われた。松井さんは「原作の通りに演じようとしていたことに気がついた。これを機に原作への思いをいったんフラットにしようとしたが、思いのほか大変だった」と述懐した。
印象深いシーンとして中島歩さん演じる映画監督の飛坂と言い合う場面を挙げた。「演じようとせずに、中島さんが投げてくれたボールを受け取った時の自然な感情を信じた。台本にはなかったが、涙を流す演技につながった。一瞬一瞬のすべてを出していくことが大事で、女優の楽しさだと思う」と振り返った。
プライベートの話題にも話が及び「ディズニーランドによく遊びにいくが、どうしてもパーフォーマーの演技に目が行ってしまう。オンオフの境目はないですね」と話した。今後の目標は「息の長い女優になること。そして健康にモチベーション高く続けていきたい」と語った。
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1998年浜松市生まれ。昔からの夢だった新聞記者の夢を叶えるために、2023年に入社した。同年からスポーツと警察を担当。最近は高校野球で泥だらけの球児を追いかけている。雨森たきびさん(作家)や佐野妙さん(漫画家)らを取り上げた「東三河のサブカルチャー」の連載を企画した。読者の皆さんがあっと驚くような記事を書けるように日々奮闘している。趣味はプロ野球観戦で大の中日ファン。
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