豊橋西の生徒がメディアリテラシー高める「カードゲーム」を考案、都内で発表

2025/02/28 00:00(公開)
ゲームの内容を説明する豊橋西高生=都内で(提供)

 フェイクニュースがあふれる中、高校生自身が「メディアリテラシー」に関する授業をつくり、メディアを批判的に読み解くスキルを身につけるプログラムがこのほど、都内であった。県立豊橋西高校の1~2年の生徒10人が参加、カードゲームを使った授業を発表した。

 

 愛知教育大学で「NIE、教育に新聞を」活動を指導する土屋武志教授が中心になって日本NIE学会が主催した。一般社団法人「三菱みらい育成財団」が助成している2023~25年度のプログラム。豊橋西のほかに、東京都や京都府、神奈川、神奈川、静岡、奈良、岡山の各県の高校生が参加した。

 

 キックオフイベントは昨年8月にあった。「偽・誤情報の定義や日本における拡散の実態」「バイアスの影響」「フィルターバブル、エコーチェンバー」など現状の課題につながるレクチャーを受けた後、小グループに分かれてディスカッション。フェイクニュース時代の課題と、現在の利点を踏まえ、高校生たちは批判的思考力や情報を疑う態度の重要性について意見を交わした。

 

 豊橋西生徒は昨年6月頃から活動を開始。メディアリテラシーとは「情報を取捨選択する力」と定義づけ、情報を受信する側と発信する側が、それぞれの立場で学び手が「自分事」としてメディアリテラシーを学べるよう、カードゲームを考案した。

 

 2月16日に東京都千代田区であった発表会では各校生徒が考えた授業案を発表した。カードゲームの狙いや内容について実演を交えて紹介した。またある学校はマスメディアやインターネットがなかった時代の人になりきって考えることで、当時の人の心の動きを推察し、現代の高校生自身との共通性や違いについても考えられるような授業を発表した。

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山田一晶

1967年三重県生まれ。名古屋大学卒業後、毎日新聞社入社。編集デスク、学生新聞編集長を経て2020年退社。同年東愛知新聞入社、こよなく猫を愛し、地域猫活動の普及のための記事を数多く手掛ける。他に先の大戦に詳しい。遠距離通勤中。

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