トレーラー製造で国内トップシェアの輸送用機器製造「日本トレクス」(豊川市伊奈町)の新工場が、本社敷地内に完成し1月から稼働している。溶接と塗装を一貫ラインで行うことで効率化を図り、生産能力を大幅に強化した。報道関係者に4日、公開した。
新工場は広さ1万2148平方㍍で、これまでトレーラーを置いていた場所に造った。塗装工程を自動化することで、省力化・省人化につなげた。以前は溶接後、工場棟を移動して塗装していたが、同じ棟でできるようになり、作業効率が向上した。これは45人分の稼働力にあたり、同工程でみると従来比で40%、生産能力が上がった。
新工場の屋根には太陽光発電パネルを設置し、さらに蓄電システムを導入した。休日に発電した分は蓄電器にためる。本社事業所で使う電力の10~15%を補うことができ、CO2を年間で約3・2㌧削減できる。投資額は建物と設備をあわせて約53億円で、7~8年で減価償却できるという。
高崎文弘社長は「2024年度は年間生産量が3300台だったが、新工場の効果で25年度は3900台まで引き上げることができる」と効果を説明した。さらに「30年度までには年間8000台の生産能力を目指します。これを実現するために、現在はほとんどがオーダーメードの受注ですが、これを量産タイプにしていき達成したい」と決意を述べた。
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1973年生まれ、豊川市出身。建設業界に勤務後、96年に入社。2022年から豊川市を担当している。趣味は美術館巡り。ポッドキャストでラジオを聞くのも好きで、さまざまな番組を楽しんでいる。
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