豊橋市は15日付で、市の重要建造物に同市前芝町の「前芝の燈明台(とうみょうだい)」を、同樹木に船渡町の龍源院「お葉つき公孫樹(いちょう)」を指定すると発表した。前芝の燈明台では指定を記念して118年ぶりの点灯もある。
前芝の燈明台は江戸時代の建築様式を伝え、木造遺構として残る全国でも珍しい施設。初代の燈明台は、前年の強風で吉田藩主の船が破壊された経験から、1669年に吉田藩が建てた。高さ約7㍍あり、菜種油を燃料とした明かりは約9㌔先まで届き、西浦(現、蒲郡市)や田原からも見えたとされる。1908年まで使われ、65年に市へ移管されるまで地域住民が保存管理した。65年に県史跡指定。
市によると、燈明台で24日午後6時20分頃から市と地元住民らが記念に点灯する。今後は毎年8月の盆に開く「前芝川灯ろうまつり」でも定期的に点灯するという。
龍源院のお葉つき公孫樹は高さは20㍍超、樹齢は400年以上。「お葉つき」とは種子が葉に直接付く奇形。秋には葉が黄金色に輝き、落ち葉の広がりや刻々と変化する景観が地域のシンボルとなっている。55年に県指定天然記念物指定。
今回の指定で、重要景観建造物は市公会堂などに続き7件目、樹木は野依八幡社に続く2件目となる。
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愛知県田原市出身。高校卒業後、大学と社会人(専門紙)時代の10年間を東京都内で過ごす。2001年入社後は経済を振り出しに田原市、豊川市を担当。20年に6年ぶりの職場復帰後、豊橋市政や経済を中心に分野関係なく取材。22年から三遠ネオフェニックスも担当する。静かな図書館や喫茶店(カフェ)で過ごすことを好むが、店内で仕事をして雰囲気をぶち壊して心を痛めることもしばしば。
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