豊川市が豊川稲荷周辺で進めている無電柱化計画を受け、市民団体が竹本幸夫市長宛に事業の説明を求める要望書を提出した。
団体は「無電柱化事業の説明を求める市民有志」(中西紀彦代表)。計画では、豊川稲荷の大駐車場から豊川稲荷前スクランブル交差点までの約300㍍の市道で無電柱化する。現在は道の両側に17本の電柱が立つ。2023年度から予備設計をはじめ、24年度は詳細設計、25年度から修正設計をする。その後、工事に着手し、大開帳が営まれる2030年までに終了する計画だ。
意見書では、市は設計も含めて工事期間が7年にも及ぶ長期で大きな影響があるにもかかわらず計画時に住民と話し合いをせず、着手した後に説明会を一度開いただけだと指摘。ほとんどの住民は事業の詳細を把握しておらず、しっかりとした説明を求めているとする。
また懸念事項として、通りには商店が多く工事が長期にわたり営業活動が妨げられる▽騒音や粉じんなどで生活環境が悪化する-などを挙げる。
中西代表は「市は住民の意向を聞かず、無電柱化することを決めていた。しっかりと説明をすべき」と憤る。
一方、担当の市街地整備課では「予備設計をしてから住民説明会を開いており、これは他の事業と同様。そもそも予備設計をしないと事業の概要を説明できない」とした。また「沿線の30弱の建物や土地所有者の皆さんは、意見はあるが工事への反対の声はなく、おおむね同意を得ている。工事中も歩道は通れるようにする。商店に配慮し、初詣客の多い1月をはじめ、春と秋の大祭、大きなイベントのあるときは工事を休止して対応する」と話す。
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1973年生まれ、豊川市出身。建設業界に勤務後、96年に入社。2022年から豊川市を担当している。趣味は美術館巡り。ポッドキャストでラジオを聞くのも好きで、さまざまな番組を楽しんでいる。
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