全国の学生たちが製作したロボットで技術やアイデアを競う「NHK学生ロボコン2025」が8日に都内で行われた。豊橋技術科学大学ロボコン同好会は決勝で東京大学に敗れ、4連覇を逃した。
今年のテーマは「バスケットボール」。制限時間2分(決勝ラウンド3分)で、守備と攻撃の2台のロボットを駆使し、ドリブル、パス、3点シュート(3P)、ダンクなどで得点をより奪った方が勝利となる。ロボットがジャンプしてゴール上から投げ入れると7点が入る「ダンク」が最大の見せ場となる。
大会には、2度のビデオ審査を通過した17チームが出場した。シード権を獲得した豊橋技科大は、予選を2連勝して全体3位で決勝トーナメントに進んだ。最大の山場は準々決勝の早稲田大学戦。序盤は3Pとディフェンスファウルによる得点で6点を先取する。中盤は激しい攻防で相手の機体と接触し転倒するアクシデントが発生するもすぐに復旧、後半は粘り強く守り切り勝利を収めた。準決勝の東京農工大戦では序盤から試合を優位に進め、9対0で完勝した。そして決勝はライバルの東京大との一戦。序盤は3点先制するも、中盤で東京大がダンクを試みた際、豊橋のロボットと接触し豊橋がファウル判定に。東大に一挙7点が加算される。残り8秒で逆転を狙ってダンクを放つもゴールとはならず、涙をのんだ。
昨年のABUロボコンでは準決勝で敗退し、2年ぶりの世界一奪還を目指したが、届かなかった。杉元優介代表(機械工学課程4年)は「昨年は『次は僕らの番だ』という気持ちで、今大会までほぼ毎日夜遅くまで準備をしてきたが、目標に届かず本当に悔しい」と話した。それでも「試合前の公開練習で、アームが不調で取り換えるアクシデントを乗り越え準優勝できたのは日々の準備の成果だ」と振り返った。後輩には「理想のチームをつくって、世界一を取り返してほしい」と激励した。
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1998年浜松市生まれ。昔からの夢だった新聞記者の夢を叶えるために、2023年に入社した。同年からスポーツと警察を担当。最近は高校野球で泥だらけの球児を追いかけている。雨森たきびさん(作家)や佐野妙さん(漫画家)らを取り上げた「東三河のサブカルチャー」の連載を企画した。読者の皆さんがあっと驚くような記事を書けるように日々奮闘している。趣味はプロ野球観戦で大の中日ファン。
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